スムーズな家づくりをするには?まずは優先順位を決めよう!
家づくりでは、さまざまなことを決めなければなりませんが、すべてのことを思い通りにできる方は稀です。多くの場合、限られた条件のもと自分にとって最適なものを選んでいく必要があります。ここでは住宅に関する優先順位を決めるべき理由、予算の金額・配分、土地選びの優先順位、建物部分の決め方や話し合いのコツについて解説しましょう。
優先順位を決めよう!順位を決めるべき理由とは
土地、住宅についてすべて揃っている百点のものを手に入れられる方は非常に限られているといえるでしょう。ほとんどの方は、限られた建築条件、予算、周辺環境、間取りなどの中から自分に最適なものを選んでいくことになるでしょう。
そこで大切になるのが建築にあたって優先順位を決めておくことです。「予算はいくらが最適なのか」「都市部か田舎か」「周辺に施設は揃っているか」「お金かけた高性能な住宅か価格を重視した廉価な住宅か」など挙げればキリがありません。住宅を建てることは自分と家族の将来をデザインすることにほかなりません。
妥協した考えを持って住宅を建築すると後悔につながる可能性が高くなります。そうならないよう、しっかりと家族間で話し合いを持ち、居住後のイメージを煮詰めに煮詰めてから実際の行動に移るべきであるといえるでしょう。
予算の金額・配分を決めよう
余程のお金持ちでない限り、予算があるのはほとんどの方に当てはまることでしょう。「自分が住宅にいくら使えるのか」「住宅ローンはいくら借りられるのか」「返済計画は適切か」「土地と住宅の予算配分は適切か」などを考慮する必要があります。
「そうはいっても、なんの情報もない状態では決めようがない」という方もいるでしょう。そんな時は、銀行の事前審査をして自分がどれだけの資金をローンとして確保できる可能性があるのか知るのもよいでしょう。おおよそのお金が決まれば、自分がどの土地、どの住宅メーカーに依頼できるのかの相場が分かるでしょう。
これは自分の金融機関からの評価とそれに見合った土地、住宅を知る作業であるので、ある意味これがすべてのスタートといえます。自分の元手がわかったら、土地と住宅の予算配分を決めましょう。どちらにいくらかけるのかはあなたの考え次第です。
「土地はここでないと無理。住宅はトレーラーハウスでも構わない」「土地は安いなら狭小地、旗竿地でも構わない。自分の目指す住宅をどこまでも拘って建てる」という方もいます。これも家族と話し合いをもってしっかりと考えを煮詰めていきましょう。
土地選びの優先順位とは
土地選びの優先順位は人によってさまざまです。「とにかく暮らしやすさが一番。周辺施設が揃っているかが大事」「人混みは嫌。ほかに住宅のない山の中に家を建てたい」「新規営農を検討している。農地に隣接している土地が欲しい」「会社の目の前がいい」などさまざまです。
現代の生活様式は昔とは大きく変化しています。車を一家に数台持つのが当たり前になり、地方では電車の廃線や中心部の空洞化が進んでいるのです。郊外の大きな商業施設で用事を済ませ、中心部には用がないという方もいます。都市部は地価が高く、変化に乏しい上に、仕事はリモートで済んでしまう方も多くいます。
また、必要な書類を揃えたり、病院にかかったりするのもますますオンライン化が進み、多くのことが簡略化されていくことでしょう。このような事情から、従来の土地と住宅に縛られた考え方が変化しているのも実情です。
土地を購入する際にかつて最重要視されていた周辺施設や駅などを考慮した上での利便性はそれほど重要ではなくなっています。「子どもの学校が遠くてもリモートで仕事をしているので送り迎えは車ですればいい」「食材は宅配を頼むので、スーパーが近くにある必要性がない」などであれば、自然が豊かな田舎で子育てをする選択肢も出てくるでしょう。
このように、自分、家族のライフスタイルや考え方をしっかりと煮詰めてその後の生活を想像すれば、非常に多くの選択肢が出てくるでしょう。
建物部分の決め方や話し合いのコツは?
建物は土地の次に重要なものです。毎日生活する場所ですから、使い勝手が悪かったり、機能的に不満足なものであったりすれば失敗といえるでしょう。そうならないために、誰かの一存ではなく、家族全員がアイデアを出し合ってよりよいものを作っていく作業は欠かせません。
家族間でも、一度固定観念を取り払ってまっさらな状態から丁寧にイメージを組み立てるのがよいでしょう。そうすることで今まで見えなかったものが見え、より効果的な間取り、設備などを選択できるようになります。
まとめ
ここまで、住宅に関する優先順位を決めるべき理由、予算の金額・配分、土地選びの優先順位、建物部分の決め方や話し合いのコツについて解説しました。住宅建築で優先順位をつけることはとても大切です。この作業がうまくいかないと、その後の生活も中途半端で不満足なものになってしまいます。理想の生活のため、じっくりと時間をかけて詳細をつめていくのがおすすめです。