自分に合ったものを選ぼう!最適な住宅ローンの選び方とは?
住宅ローンはさまざまな商品が販売され、各社金利も内容も異なります。何を選んだらよいかよく分からないといった方は多いのではないでしょうか。ここでは住宅ローンは3つの金利タイプがあること、借入形態はライフスタイルを考慮すべき理由、返済方法やリスクにはどう備えるべきかについて解説します。
3つの金利タイプから最適なものを選ぼう
住宅ローンには3通りの金利タイプがあるといわれます。具体的には「変動金利タイプ」「固定金利タイプ」「全期間固定金利タイプ」の3つです。変動金利はその名のとおり、市場の金利に応じて金利が変化するもので、非常に流動性が高い商品です。金融市場は株価、金利、資金の供給量などによって秒単位で変化します。
これらとともに自国の経済状況、世界の金融動向、レートなどを考慮したうえで金利は決定されるわけです。裏を返せば「将来的に金利がどのような数字になるのかは誰も分からない」「極端に上下しても救済措置はない」というものになります。住宅ローンは借金ですから、借りるに当たって金利は低ければ低いほどよいのは皆さん分かるでしょう。
変動金利は上記の通り、市場の動向によって逐一変化する金利をもとにします。金利が上がれば、それだけ支払額が増えるので、金利を操作できない変動金利の長期運用はそれなりのリスクがあるといえるでしょう。
反面、金利の低い時は固定金利より大きく返済額を減らせるうえ、固定金利よりも低い金利に設定されていることがほとんどなので、極端な金利の上昇がなければメリットは大きいといえるでしょう。固定金利は、市場の金利が変化しても金利が変化しないものですが、期間があります。
期間はさまざまですが、その期間仮に金利が上昇しても、金利は変化しません。その期間は返済金額が計算できるので、返済計画が立てやすいメリットがあります。
しかし、金利が固定される期間が過ぎれば、金利が変化したり上昇したりするので、借り換えを検討することも視野に運用する必要が出てくるかもしれません。多くは「借入から10年」などの期間になるので、一種の借入に対する優遇措置と考えておいてもいいかもしれません。
全期間固定金利はその名の通り、借入期間すべてにおいて金利が固定されているものです。メリットは、何といっても総支払い金額を固定できることにあります。返済計画が立てやすく、日々の生活が計算しやすいので将来設計も容易にできます。
反面、金利がおおむね高く、低金利が続くと相対的に損になります。つまり、変動金利と比較して支払い金額が非常に大きくなる可能性があるということになります。
借入形態はライフスタイルを考慮しよう
住宅ローンは借金です。人様からお金を借りたなら、必ず返さねばならないのがルールです。しかし「破産して返済できない」「返済すると日々の生活に窮する」などといった方は多くいます。そうならないために借入形態の選択にはライフスタイルや借入にともなう戦略を考慮する必要があります。
借入には単独、ペア、連帯保証などの形があります。単独は家族の中で名義人をひとりに限定する借入です。借入金額が少なくなりますが、支払いに対する責任は名義人だけが負います。ペアは夫婦ローンと考えてもよいでしょう。
二人で借りるので、借入額が大きく高額の不動産が買えます。反面支払いに対する責任は二人分になるので、ライフスタイルの変化などに対応しにくい弱点があります。ローンは二人それぞれ組むことになるので、保証内容や金利も異なることがあります。
連帯保証は名前の通り、債務者が払えなければ連帯保証人が支払いの責任を負うものです。借入額が大きくなるのはペアと変わらないですが、住宅ローン控除や団体信用保険が保証人は受けられないものになります。
これはあくまで保証人は「支払いができなくなった者のスペア」としての存在ですので、当然といえば当然です。それぞれの返済形態にはメリット、デメリットがあり、経済状況、ライフスタイル、返済戦略を考慮して選択する必要があります。
返済方法やリスクにはどう備えるべきか
返済やリスクに備えるには「何より綿密な返済計画を立てる」ことが重要です。住宅ローンは日々の生活を豊かにするために利用するものです。その支払いのために生活が崩壊してしまっては、何のために借入をしたのか分からなくなってしまいます。
まずは、商品の特性、メリット、デメリットを把握し、それに対するリスクヘッジを検討、そのうえで、自分に最適な借入をするのが賢い選択といえます。くれぐれも窓口や営業マンのいうことを鵜呑みにせず、自分でもしっかりと勉強して決めることをおすすめします。
まとめ
住宅ローンは3つの金利タイプがあること、借入形態はライフスタイルを考慮すべき理由、返済方法やリスクにはどう備えるべきかについて解説しました。住宅ローンの種類、借り方についてメリット、デメリットが分かりましたね。住宅ローンは高額なもので、選択を間違えると生活を崩壊させかねません。上記を参考に慎重に選択することをおすすめします。