注文住宅の間取りはどう決める?7つのポイントについて解説!
注文住宅で問題になることに間取りがあります。間取りは、日々の生活に直結するので、後悔しないようにしたいところですが、失敗も多く聞く部分です。ここでは間取りの決め方についてまずは家族の希望を聞いてみる必要性、失敗しやすいポイント、間取りの決め方の7つのポイントについて解説します。
まずは家族の希望を聞いてみよう
注文住宅の間取りや仕様を決める打ち合わせにひとりで行く方は多いですが、できれば避けたほうがよいといえます。打ち合わせは、施主と業者の認識の違いを埋め、より施主の要望に近づける大切なものです。それゆえ、細かい部分や表現しにくい要望は打ち合わせをしないと見落とされがちです。
打ち合わせ前に家族で話し合って、それを代表者が業者に伝えることもあると思いますが、意思疎通は完全とはいえません。理想の形は、打ち合わせ前にしっかりと話し合い、間取りや仕様などを煮詰めたうえで打ち合わせに臨むことです。
家族の希望や考えをまとめるのは最低ラインの作業なのです。この作業を怠り「イメージが固まらないままなんとなく進んでしまった」「仕事でほとんど家族と話し合えず、妻に任せっきりにしていた」などという方も多く、結果がどうなるかは想像に難くないでしょう。
家は毎日生活する場所です。毎日生活する場所が使い勝手が悪く、ライフスタイルにマッチしていない空間であったらその家は失敗作といえるでしょう。多少無理してでもしっかりと家族間で話し合いの場を設け、案を煮詰めたうえで、できるだけ多くの打ち合わせに家族全員で参加するのをおすすめします。
失敗しやすいポイントに注意しよう
間取りの失敗に多いのが、リビングイン階段、吹き抜けです。この二つは多くの住宅展示場やショールームで採用されている間取りで、いかにもカッコよく見えるものです。業者は住宅を販売するのが仕事ですから、必ずしも必要充分で実用的な展示場を作るとは限りません。
なぜなら、インパクトの薄い普通の家では「家を買おう」という消費者心理を引き出すには不充分であるからです。憧れの住まいを想起させるには、実用的な規模や間取りより大袈裟に作る必要があるわけです。
リビングイン階段はリビングと階段の仕切りをなくし、直結させる近年多く取り入れられている手法です。開放感が得られ、家を出るまでに必ずリビングを通るので、家族間の会話を発生させるきっかけになります。反面、冷暖房効率が悪く、近年の高気密、高断熱住宅の逆を行く間取りといえます。
吹き抜けは、玄関、リビング、階段などの上部に空間を設けるものです。解放感が得られ、採光も期待できます。反面、冷暖房効率が悪く、上部は当然デッドスペースになるので「吹き抜けを設置したことで部屋数が一つ減った」などということも起こります。
収納やコンセントも失敗の多い項目です。どちらも「あって困らないが、ないと困るもの」ですが、たくさん設置すればそれだけ費用が嵩みるうえ、あとで増設するにもそれなりの金額がかかります。建築する住宅に居住しながら間取りを考えることはできません。
間取りを考えることは未来の生活を想像することにほかならず、完全にマッチさせることはほぼ不可能なものです。できるだけこのギャップを減らすには、生活を家族全体でイメージし、形作っていくことが不可欠といえます。
間取りの決め方の7つのポイントとは?
間取りの決め方の7つのポイントとしては「各動線を考える」「土地、周辺の状態を考慮する」「玄関を先に決める」「間取りのブロックごとに考える」「採光、通風を考える」「ライフスタイルの変化を考える」「家具の配置を考慮する」が挙げられます。
「各動線を考える」は基本中の基本でしょう。どのような生活がしたいかはそのまま生活動線、家事動線などに影響するので、居住後の生活を思い描いて間取りを考慮しましょう。「土地、周辺の状態を考慮する」も同じです。
居住後の生活に密接に関連する土地、周辺の状態は重要な要素です。「玄関を先に決める」「間取りのブロックごとに考える」は、間取りの構成を考えるひとつの方法です。何を決めたらいいか分からなくなったら、ここからとりあえずやってみましょう。
「採光、通風を考える」も、居住後の快適性を左右する要素になります。「ライフスタイルの変化を考える」は子どもの独立後など柔軟な間取りの活用考えるうえで必要になってきます。「家具の配置を考慮する」は、居住後の生活に必要な家具を効果的に配置するうえで必要です。
搬入経路なども重要ですので、家具の配置はサイズ感を持って考えるようにしましょう。
まとめ
間取りの決め方についてまずは家族の希望を聞いてみる必要性、失敗しやすいポイント、間取りの決め方の7つのポイントについて解説しました。間取りは家族でも意見が分かれるところです。家族間でしっかりと案を出し合って検討することが失敗を防ぐうえで重要になってくるということを認識いただけたでしょうか。こちらで紹介した内容も参考に、自分にあった間取りを検討してください。